「鉄×木材」で強度とデザインを両立
今回、「Kazu Photo -道楽-」のブログを運営している方のガレージ収納棚のDIYを拝見させていただきました。
断熱材とOSB合板を張った後の快適なガレージに、ご自身のスキルを活かした頑丈な収納ラックを取り付けるという流れ、まさに理想的なガレージづくりのステップだと感じます。
市販のラックで済ませず、「自分で作ろう!」というスタイルは、私たちDIY好きの魂を揺さぶりますね。
特に、余っている鉄材(L字アングル)をラックの骨組みに使い、そこに2×8材を乗せて棚板にするという発想は、現場で培われた強度とコストを両立させるプロの発想そのものです。
木材だけの棚に比べて、スリムながらも圧倒的な耐久性を確保できるのが素晴らしいです。
溶接機を使ったからこそ生まれた自由な形状
このDIYの最大のポイントは、一般家庭用の100Vで使える「YOTUKA半自動溶接機」を導入して、鉄材の加工から手掛けている点です。
切断機でL字アングルを必要な長さに切り、それを溶接でEの字型のラックに組むという工程は、溶接技術があるからこそできる、まさにフルカスタムです。
既製品のラックだと、ガレージの壁や、車の整備スペースといった限られた空間のサイズにピッタリ合わせるのが難しいですが、溶接機があれば、どんな形状でも、どんな強度でも、自分のガレージに合わせた唯一無二のラックが作れます。
溶接作業自体も、半自動溶接機のおかげで素人でも簡単に取り扱えたというレビューは、溶接は難しいと感じている読者の背中を強く押してくれるはずです。
溶接ができればDIYの幅が格段に広がるというのは、まさにその通りですね。
統一感を追求したサビ止め塗料での仕上げ術
溶接で組み上げたラックに、サビ止め塗料を使って黒色に統一した点も、非常に参考になる仕上げ術です。
素材の色がバラバラなL字アングルをそのまま使うのではなく、塗装によって統一感のある引き締まったデザインに仕上げています。
サビ止め塗料を塗ることで、デザイン性が向上するだけでなく、湿気の多いガレージ環境において、ラックの耐久性も向上するという実用的なメリットも見逃せません。
この一手間が、工具やスプレー類を並べたときにスッキリ整って見える秘訣だと思います。
棚の目の前に自作の作業台を配置し、作業中に必要なスプレー類がすぐに取れるようにゾーニングされているのも、現場の作業効率を考えた動線設計ですね。
ガレージDIYの完成度を高める断熱と収納
kazuさんのガレージDIYの素晴らしいところは、内壁に断熱材とOSB合板を張るという、「環境改善」を済ませてから「収納作り」に入っている点です。
断熱効果でガレージの快適性が上がったからこそ、そこで使う工具やパーツを丁寧に収納する棚を作るというモチベーションが高まるのだと思います。
(ちなみにですが、R6.4月から管理者がkazuさんではなく、別の方に変わっています)
ガレージDIYは、まず快適な環境作りから始める、という大切なメッセージを再確認させてもらえました。
この先輩のDIY実例を参考に、「いつか」ではなく「今」からガレージカスタムを「やってみよう!」と思えるDIYerが増えることを期待しています。

